中国語本を100冊読もうプロジェクト


100冊くらい中国語関連の本を読めれば、初心者的な用語や語法がなんとなく、覚えれらるのでは?という目的よりも、とにかく中国語で書かれた物語を読んでみたい欲。で、この8月11日から、初心者用中国語小説や童話や、またこの際、中国語テキストや雑誌も一冊としてカウントしてしまいます。物語というのは、テキストや雑誌に入っている物語ではなく、あくまで一冊の書籍をもって一冊とカウントすることにします。


そんな記念すべき、一冊は北京大学から出ている300語で書かれた小説「我可以请你跳舞吗?」(わたしとダンスを踊ってくれる?)です。
CDの読む速度も、2種類用意されているのですが、遅くない「普通速度」を選んでも、日本のテキストでもありえないようなゆっくりとしたスピードで読んでくれます。
これをCDを書けて文字で追う。という個人的には中国語学習で一番強度が弱いというか、学習効果が薄い方法だと思うのですが、とりあえずCDをかけっぱなしにすれば、途中でトイレに立ったり、冷蔵庫を開けに行くこともなく集中できるのではないかと思いCDをかけたのですが、約1時間あまりで1冊読み終わりました。正確にはCDの中の人に読んでもらいました。
実際には300語水準外の用語もぱらぱらと出てくるのですが、それは欄外に英文で解説がつけられています。


って、そんなことよりも、内容がとても奇怪です。「美しくない」お手伝いをしている女性が、そのお手伝いをしているパーティで背が高く、ハンサムで銀行のエリート男性と知り合います。その知り合い方からして、どうして若い女性が大勢いる中から、このお手伝いさんだけに好意をもったのかしら?なんて不思議がっている間もなく、ふたりは彼女の部屋で朝を迎えてしまいます。
このきれいではない女性と帅な男のイラストも入っているので、妙なリアルというか、「え〜!」感が増します。そこから、彼が警察に追われることとなり、、、という話に展開していくのですが、この現代のシンデレラ以上の不思議な設定は放っておかれ、物語はドンドン進みます。いろいろと突っ込みどころ満載なのですが、まあとにかく、小説的な終わり方で物語が終わります。
それでも、1時間の間、「え〜」とか「お〜」とか呟きながら読んでいたので、一応中国語だけで物語を読めてしまったことに奇妙なとまどいを覚えながら、次の日にはもう「向左向右」という、やはり300語水準の小説を読みました。これは、1時間20分くらい。


そしてこちらの小説は、さらにびっくりな「結合双生児」の話でした。語学教材としてはどうなのですか?と、この関連の映画を何本か見たイメージを持ってしまったのですが、表紙の爽やかな笑顔の、結合双生児な二人にはまた、前作以上の奇怪感を覚えつつ、こちらもどんどんページを捲ります。こちらの小説こそ、さらにさらに突っ込みどころ満載で、お金がないから手術ができないと言いつつ、そんな豪華な台所?とか、いや、これは個人的すぎるのか?
また、会話の中で、体がくっついていると不便だと説明するところで、「恋人ができても、その会話を彼に聞かれてしまう」はいいとしてですね、「子供を作りたくなったら・・・」などと、そんな中途半端な「・・・」!と、これも個人的な感想なのでしょうか。とにもかくにも、読後の「ざわざわ感」が何とも言えません。
二つの小説の共通点は、恵まれない境遇にいる人たちの強運による上昇志向と楽観主義的成功物語か。なんて、無理に共通点をまとめる必要は全くないのですが、外国人に対する中国語教材を作成する専門家が作成した教材としては、「いかがなものか」と、素材自体に違和感を覚えてしまったのですが、それは個人的には面白い違和感なので、歓迎すべき点なのかもしれません。
中国語300語水準というのは、所々専門用語が出てくるものの、やはり全く辞書が不要で、CDを流して聴くよりも集中力さえあれば、黙読で読めば、その2/3か半分くらいの早さで読み終わったかもしれません。


わたしが夏に読んだ「漢語口語速成」の基礎編は800語を学習した人とあるし、もう一冊暗唱目的で読んでいる「説漢語」は1000語を学んだ人向けとあるので、もう少しわたしには語彙があるのかもしれません。
ただ語彙力についても真剣に考えると、800語も1000語も、漢字を見たりCDを聞くと意味がなんとなくわかるものの、まだまだ正確には自分のものになっていないことも自覚しています。
漢字も、きちんと意味が分かって、正しく書けて、正しい声調どおりに発音できる。ように精度をあげていこうと思います。

またまた、この北京大学の小説シリーズは、あと500語水準を5冊くらい手に入れてしまったので、9月あたりには全部読み終えたいものです。
またまたまた、「家有儿女3」のテキストをお土産にもらったところ、「1と2も欲しいよお。」と会社で床を転がりながら駄々を捏ねていたところ、また別の方から1と2をいただきました。いや中国定価で売っていただきました。これで三冊がそろってしまいました。と、中国語教材マニアとしては、満足してしまったのですが、「せっかくなので」と、1のテキストを最初から開いてみたら、やはり面白いです。そして、これこそ中国語教科書なのでは。と思ってしまうくらい、今まで読んでいた中国語テキストの語法が頻繁に出てきます。分厚いテキストには、文法解説や練習問題もたくさんついていて、充実感があります。ではでは、とDVDを見てみると全く聴き取れません。字幕があるのですが、そんなリズムで、そんなスピードで?とテキストのCDの美しい発音と正確なリズムに慣れているととまどうばかりでした。
さらに、いまひとつ解説にも載っていない部分が気になって仕方ありません。これを解決するために、いま流行のネットで中国語を教わる講座でこの教材をお願いしようと思います。たぶん、わたしが持っている数多の教材の中でも一番難しい教材なのですが、講師の方の解説をつけてもらえば、なんとか進められるのではないだろうか。と他力本願的に考えたりもしています。
授業は、週末に1時間。で一ヶ月に4回か5回くらい。だと、一ヶ月で、何話進むのかわからりませんが、とりあえず、このテキストが3まであるので、3の終わり12話までは、ネットの中国語講座を続けてみようと思います。