ラジオ講座にも物語を


外国語の学習にはラジオ講座がいいとはいいますが、学習しはじめたときには、すでに途中だったので、これもオークションで2008年度のテキストとCDを安く買いました。
ラインひきや、メモ書きがある。という条件だったのですが、今までヤフオクで購入した、書き込み有りのテキストは、どれも的確な箇所にラインが引かれていて、文字も「それなりに」見やすく、却って、その前の人から要点を教えて貰っている気分にもなれて、わたしは書き込みテキスト大好き派です。


で、その書き込みがかなり入り、見た目も使い込んでいるな感がある2008年度版ラジオ講座のテキストは、半年分の入門編と、半年分の応用編があるのですが、今もって応用編は使っていません。
この入門編は4月号の第一回分から、一回分を何度も繰り返してかなりやりこみました。5月号から物語になるので、その会話部分を何度も音読しました。特にGWは、文字通り「朝から夜まで」5月号から9月号までの会話文だけを音読したので、内容がすっかり頭に入ってしまいました。
久しぶりに、この2008年度の入門編の会話を通して聞きました。通して聞いても約15分足らずであることに気づきましたが、今になってこの内容を見ると、中国で作られた各基礎編のテキストと同水準の内容で、基礎編で使われる様々なフレーズが、てんこ盛りであることにも気づきました。
テキストを見ずに久々に聴いてみたところ、およそ90%は、理解できているのですが、所々、聴き取れない箇所があります。テキストを見返すと、さすがに殆どその意味が理解できたのですが、ひとつ、「巴不得」だけが、テキストを見ても、すぐに意味がとれませんでした。
前後から意味を推察できてしまったのですが、要は、この語句は他のテキストで見かけなかったためで、他の言葉は、殆ど他のテキストに出現していたのでしょう。5月から3ヶ月間で確かに量だけは相当読み込んだので、入門編のテキストに出てくる語句は、殆ど既知ものとなっていたのですが、では入門編の内容を完全に聞き取れるようになったか。というと、それはまだまだ入門をクリアしていない状況です。
その聴き取れない10%を完全に聴き取れるようにするのと、聴き取れても、まだ自分の物にしていいない語法なども、テキスト全体をさらに音読して、ギュウっと体に押し込めたいです。
たとえば、テキストにも印があって、わたしも最初に聴いたときに全く何を言っているのかわからなくて、今回聞き返したときも、同じように聴き取れなかったのは、こんなフレーズでした。

「我就不跟着传了,在这儿抽技烟」

入門編とはいえ、この部分を特に速く一気に話されるので、まったく聴き取れませんでした。
奇妙な話、内容をだいたい覚えているので、ここで彼が一人でたばこを吸って待っている。という映像を後から思い出せたのですが、どうしてもこの言葉が頭に浮かびませんでした。
特に「不跟着」というフレーズは、字を見てもすぐに反応ができないので、問題は話されるスピードだけではないのかもしれません。
今すぐに聞き直すと、また内容を覚えてしまっていて、それを聴き取れたと勘違いしてしまうので、一ヶ月後あたりに、また自分でチェックをしたいです。
しかし、たった15分で、入門から基礎の一通りの内容を復習できるという、これは大変お得なテキストだと思います。


また、今のラジオ講座は4月号だけテキストとCDを買ってきちんと聴き、リアルタイムでも聞き、再放送でもさらに聞き返していたのですが、5月号はテキストだけになって、それでも殆どの放送をリアルタイムで聴くようにしていました。
それが、6月辺りからあまり放送を聴けなくなって、さらに日曜日の再放送も聴けなくなり、7月、8月分については、テキストは買っているのですが、放送を聴いているのは1/3くらいかもしれません。朝も夜も通勤時間になっているということも理由のひとつですが、本音は、いまひとつ内容に面白さを感じられないからかもしれません。
他の年度のテレビ、ラジオの中国語講座がどうなのかは、わからないのですが、内容が繋がった物語にしてくれると、「やる気」が出るのにイ。と考えてしまうのは贅沢な要求なのでしょうか。
実際に音読をし、内容を暗記するくらい繰り返したいときに、わたしは意味が繋がらない単文の文章は暗記をしようとは思いません。というか頭に入らないです。
文章が長くなればなるほど、完全ではないにしろ、そのフレーズは、全体の中の流れとして記憶しやすくなります。
調べてみると、以前にはラジオ講座で「金庸」の作品が課題になっていることがわかって、ヤフオクにも該当テキストが売られていたのですが、何故かあまりにも高価であったため、諦めました。
ただテレビ講座で、ドラマ仕立てであったシリーズがDVDとテキストになっていることを知ったので、こちらもしつこくヤフオクで手にしました。
しかし、ドラマでないと、やる気が起きないというのも、へんな話ですが、日本語でも英語でも、やはり一文や一語を暗記するのは、円周率の暗記のような力業となってしまうので、わたしには、作者の心をのぞき込めるような物語を読むのがわたしには、吸収度とか理解度が、かなり違うような気がします。
というわけで、ひととおり、2008年度ラジオ講座入門編も100冊プロジェクトの一冊に入れてしまうのでした。