成語との出会い方


今は、単語帳で単語を覚えることすらやっていないので、成語を特別に覚えようともしていません。そもそも今時、日本語の会話や小説で諺を使うのが、奇異な印象なのだから、中国でもどうなのだろう。と思っていたところ、それこそ本当のテレビドラマ「家有儿女」
村上春樹のいくつかの短編小説をざっと見ただけでも、成語のオンパレードです。
もっとも村上春樹の翻訳は、中国でも成語を使いすぎ。という批判があるくらいですが、それでも、成語だらけの文章や会話を見るにつけ、日本語の諺とは全く違う言語感覚と思わなければいけないのでしょう。


昨日、今日のラジオ講座では、「南辕北辙」と「鹬蚌相争」の成語が紹介されていましたが、前者は、中国語キャンパスという関西大学中国語研究会のテキストと、かの北京のどちらかの大学から出ている「新中国語」でも出会った経験があります。また後者の成語も「漢語初級口語教程」で出会ったことがあるので、「やあ」と、頷いて、ラジオ講座の今回の応用編の本文は難しく感じませんでした。
自分の中では、2冊のテキストで出会った単語や語法は、かなり身につきやすくなります。それが3冊のテキストでは、さらにしっかり染みこめるのですが、やはりテキストだけでなく、小説や雑誌や、ドラマの中で使われるのを見聞きしてはじめて、「やあ、こんにちは」と、その言葉に親しみが持てます。


やはり、まだまだ、あの成語集とかを読んで、そこから暗記していこうとは思えないのは、わたしの何か心構えが足りないだけなのかもしれませんが。。