中国語を300回音読してみた


自分の中には、負荷が軽く、知らないうちに上達していた。というのが可能であれば理想だというイメージはあるのですが、さすがにスピードラーニングは、ありえないだろう。との判断があるのですが、では音読もただただ回数が多ければ暗記ができてしまうのだろうか。という素朴な疑問から五日間で一日平均70回の音読をして、合計300回以上の音読をしました。音読をした文章は席慕容 の「贝壳」です。ネットで探すと短い文章なので、全文をいろいろなところで見られます。
今までは、暗記をして背诵をする。ということを考えて暗記をするための工夫をしていたのですが、それは考えずに、ひたすら、音読をしました。
日曜日の午前がC.TESTで、その午後に老師の前で背诵を披露することになっていたのですが、今までの最低の出来でした。一文毎に次の文書の頭が出なくなり、そのたびに老師に助け船を出していただきました。
と、実際には土曜日に、これは今回は無理かも?と自分でも察してはいたのですが、わたしにとっては、音読の回数を300回にしても、またおそらくそれ以上増やしても、暗記はできない。ということを、身をもって分からせられました。

ことある毎に、わたしの規範になっていたサイト「中国語会話 グズでノロマな独習体験記」では、500頁の中国語テキストを1年間で完全暗記した。とあるのですが、わたしは、ここまでの暗記を進めていっても、わたしが使っているテキストは多めに数えても2頁×12課の24頁を3ヶ月で終わらせる計画でした。しかし、はっきりわかったのは3ヶ月、いくら時間をかけても、この24頁を完全暗記できない。ということは自信を持って断言できます。
500頁を1年で暗記するというのは、グズでノロマどころか、暗記の才能がかなりある人ではないだろうか。と羨むばかりです。
わたしの場合は毎日、約2時間かけて音読をしても、この体たらくでした。さらに書くところまでは、手が回らないというか、手も頭も首も回らなくなるという有様でした。
このまま中国語の暗記を進めていくのか、それは諦めて、他の方法をとるのかとも思案をしたのですが。。

結局のところ、わたしが考えた、人並み外れた記憶力が弱い自分への、暗記対応策は、この12課が終わる12月までは、他のことを一切やめてでも、この「心に残る中国語」の12課の暗記に全力を尽くす。
です。毎日、1時間でも2時間でも、休日には、それこそ一日をかけてでも、ここの文章を暗記してみます。
とりあえず、予定通り、一週間に一課のペースで12課を暗記したあとは、間違いなく、他の課の内容は忘れているので、さらに続けて、もう3ヶ月間を同じようなペースで暗記をしてみます。それでも駄目なら、さらに3ヶ月。またさらに3ヶ月の1年をかけてでも、暗記をしてみようと思います。
1年かけて、この24頁が暗記できなかったら、そこでようやくわたしは中国語の暗記に挫折してみせましょう。


それは、中国語学習の効率ということを考えれば、間違いなく効率の悪いことになるかとは思うのですが、やはりこのテキストの文章がとても好きになってしまったので、「一生頭に入れる中国語」のいくつかのとしては、やはり絶好の文章だと思ったからです。
仕事で使うわけでも、中国語試験で級を取ることが必要なわけではないので、なにしろわたしは中国語の学習をしているわけではなく、中国を楽しもうと思っているだけなので。中国語を暗記することも、今のわたしはとても楽しいです。