暗記を諦める「荷塘月色」

英語と中国語の特集というので、生まれて初めて「週刊ダイヤモンド」なる雑誌を買いました。
と、全く予想していた通りに、特段おどろくような事はなかったのですが、ただ、ここで特集されている人たちの、「相当」ぶりに、ああ、わたしもまだまだ、「相当」ではないのね。という安心と、さらに、もう自分の年齢についての言い訳はしまい。と、いまは、「しまい」と思いました。
他にもいろいろ考えたことがあった気もするのですが。。英語力チェックみたいな項目があって、やってみたのですが、あれあれ。と、これまた自分の出来無さぶりに驚く。
答えを見れば、なあんだと解説がなくても、すぐ正解の理由を気づくのですが、やはりわたしも英語をやり直すとしたら、中学英語から出直さなければならないかもしれません。
と、そんな気もないわけではないのですが、もうしばらくは中国語の方に専念すべきかしらん。とか思ったり。


中国語の老師から年賀状をもらっていたので、今年初めての授業は、ビシッと決めたい。と、「心に残る中国語」の最後の課、朱自清の「荷塘月色」を暗記してみようと思い、ようやく文章を読みました。
しかし、老師が何度も言っていた、「名文」ぶりをここからは感じることができませんでした。あれえ。と調べると、やはり、魯迅以上に、原文を削除されていています。もともと短い文章なので、それを半分程度削除されているので、これは辛い。
と、自習としてネットから全文を読み、老師の授業では、テキストの音読とさせていただこうと思います。
ついでに、朱自清の有名な作品であるらしい、「背影」もサラッと読みました。ここでもミカンでわたしを泣かせようとします。正確には自力でサラッと読んだのでなはなく、日本語訳があったので、読んだ気になっただけなのかもしれませんが、少しこの話題を話すと、老師も喜んでくれるかもしれません。と、レッスンは老師に喜んでもらうための時間のような気もしてきましたが、意外にレッスンとか授業とはそういうものなのかもしれません。
さらに最近は「中級口語教程」を使いはじめると、単語、課文、練習問題とわたしの音読を確認する場となり、老師がテキストの説明をすることも殆どなくなってきました。
また、このテキスト「心に残る中国語」のおかげで中国語の暗唱が面白いと感じることが出来ました。暗唱をしようと試みることで、はじめて中国語の細かな点が見えてくることがわかったので、音源があって、一生ものになるような、欲をいえば作者が生きているくらいの現代性のある中国語文章を暗記したい欲が芽生えてきました。


別冊聴く中国語の「楽しく学ぶ小学4・5年生の教科書」は、さらに読み進めると、さらにさらに難しいです。小学生5年生用の教科書の内容は、わたしにとっては、魯迅や朱自清や村上春樹の翻訳者林少华の文章より、遙かに知らない言葉のパレードになります。それは、四文字熟語の多さなのかもしれません。もう、これでもか、まだなのか?というくらい、風景の美しさを現す文章が成語と四文字熟語の祭りになっています。この文章を聴き取れたら、もう完全な中級の仲間入りってやつなのではないでしょうか。
テキストには丁寧に一頁毎に練習問題までつけられているので、丁寧に全ての練習問題をやっています。さらに、このテキストは音読や、听写をして、使いこみたくなりました。
わたしが、感じた日中テキストの難易度は、こんな感じです。
中国の小学5年生用科書>日本の大学生向け中級テキスト>中国の中級テキスト>市販の1年間程度中国語を学習した人向けテキスト>中国の初級テキスト>日本の大学1年生向けテキスト>中国の入門テキスト


わたしの今の中国語水準は、初級の提高遍あたりだと思います。
週刊ダイヤモンドの英語を習得した誰かが書いていましたが、自分の水準より難しいことにしばらく挑戦して、また自分の水準の戻ると、そこが今まで以上にやさしく感じる。というようなことを書いていましたが、まさしく、わたしが中国語の小説を読んだり、「家有儿女」を使ったのも、そうそう。そういうことなのでは?と無理に感じたりする、1月にしては走っても寒くなかった朝でした。