魯迅の文章


1月6日のラジオ講座でも、魯迅についてふれられていましたね。
そこで、中国では小学校の教科書で毎年魯迅の文章が掲載されるという話もありました。じゃあ、小学生用の文章だから簡単で読みやすいのかというと、外国人にとっては、全くそれがあてはまりません。
魯迅を愛する老師に、魯迅のいくつかの文章について聞いたのですが「現代の文法的には、ここは違うのでは?」という質問に対しては、もう魯迅絶対主義です。「魯迅が書けばそれが正しい中国語です」という見事な答えでした。
たとえば、現代文法では「得」であるべきところが、「的」となっているのも、この時代では、今のような区分けがなかった等等。また、老師の説明では魯迅の中国語には、明かに日本語漢字と日本語文法の影響があるという説明もありました。


ただ、ネットで教わっている若い老師にとっては、「魯迅の文章なんて古いから読む必要ないよ。生きている人の文章を読むのが全然いいよ」というノリでした。
それもまたそれで貴重な意見として胸にしまいました。
逆に中国の日本語学科の学生が、日本の明治時代の小説の作品を熱心に読んでいることに、不自然さを感じてしまうようなものでしょうか。


江南紅豆さんに教えていただいた日中通訳センタというサイト  の日中メディアから、対訳テキストとVCDがいくつか届きました。パラパラと捲った感じは、あくまで「感じ」は、小学校5年生向けのテキストよりは、読みやすそうです。
ちなみに、今はVCD5本で3000円とのこと。中国で買うならともかく、日本で買うならかなりお得なのでは、あと、いくつかのVCDには対訳本がついているのが嬉しいです。
また、一般中国書籍も他のネットにある輸入中国書店よりも、遥かに安いのですが、種類が少なく、「完売しました」が多いのは少し残念です。需要が増えれば、そこらへんも変わってくるのでしょうか?