ほこ×たて

先日、テレビで「ほこ×たて」という現代の「矛盾」話のような番組を偶然見はじめたところ、とびきり面白かったです。ある工場で金属を作成した人が、この金属は地球で最も堅いと言い、また別の工場でドリルを作った人は、このドリルはどんな金属にも穴を開けられると言うので、それを対決させるという番組でした。
前にもそんな対決があったようで、前回の対決Vを見ながら、また「あんな程度の素材で、いい気になるな」などの煽りVもよく効いていました。
世界一堅い金属を作った人は、仲間の工場の人たちに送られて、ドリルを作った工場へ向かうと、そこの工場の人たち全員に迎えられて、その人垣の中を歩いて、二人が相対するシーンは鳥肌ものでした。わたしは、本当はままならない急用があったのだけど、この勝負が気になってテレビの前から動けなくなってしまいました。
また、勝負がついたあとの勝者と工場の仲間達の顔、また負けた側の人たちの顔もよく取れていました。前回負けた人の表情まで撮っていたので、このシリーズは、また次回があるのかもしれません。


中国の矛盾の話を子供の時に読んだとき、金属の盾を貫くことが出来る矛なんて、あるのだろうかと思いました。もとより事実を基準に考えれば、矛盾というものは存在しません。矛盾とは、自分の内面にのみ発生する事です。矛と盾を売っていた商人も、他人を騙そうとしていただけで、彼自身はどちらが強いか知っていたので、矛盾は何も起きていません。
わたしは、自分に関することでは、多くの矛盾を抱いてしまうのだけど、また大抵の局面で、自分が予想した通りの結果を起こしているだけのような気もします。
それは、過分に望まない人生だったと言えるかもしれないけど、それが面白い人生かどうかだったかということについては、考えたくありません。
まあとりあえず、これからわたしの人生は、自分の中の矛盾をもう少し感じたままにして、想定外のことが起きることを願うようにします。


という長い長い前置きで、わたしのささやかな願いは、中国語の文章を読めることになることと、中国語の話を聴き取れるようになることです。
言い換えると、中国語をわかるようになること。ただそれだけです。それは世界中の何と照らし合わせたとしても、過分の願いであるはずがありません。まず自ら精進する前の前提として、強くこれを願い、ここにまで記すのでした。


できるだけ、毎日少しずつ中国語を書いているのですが、これは老師のチェックは全く入っていない、わたしの「なんちゃって中国語」です。1年後にでも自分で再読して恥ずかしく感じられるくらい2012年のわたしは、もう少し中国語がわかるようになっていたいものです。


当我在读中国的一本书叫《矛盾》的时候,就在想《能穿透金属盾的矛》究竟存在吗?本来按照事实考虑,所谓“矛盾”并不存在。
到底谁强谁弱的问题方面,没有“矛盾”。所谓“矛盾”,只发生在自我的心里。
卖矛和盾的商人,也只打算欺骗人。他自己知道谁强谁弱,所以什么矛盾也不会发生。
为此,今后我的人生,在自己的心里留下“矛盾”,我希望发生不可想像的事。