何時から、ピンインがないテキストを使えばいいのか

と、そんなことを説明している文章を見たことがありませんが、いったい中国語の学習を始めてからどのくらい経ったところで、ピンイン無しのテキストを使いはじめればいいのでしょうか。


中国で作られテキストは入門書にはピンインがあるものの、すでに初級テキストからピンインはありません。ところが、日本の大学生向けのテキストや市販されているテキストでも、すでに1年以上中国語を学習している人向けと書いてあっても、殆どのテキストにピンインがふってあります。
わたしは、半年くらいで中国の初級テキストである「汉语口语速成」の基础篇を使い出したのですが、それが良かったのかどうかわかりません。明らかに急ぎすぎるペースで漢語会話301句と「汉语口语速成」の入门篇を終わらせたつもりになって、「汉语口语速成」の基础篇と「说汉语」を開いても、決して内容が難しくなったと感じなかったので、なんとかできるのでは?ということでサクサク進めてしまいました。
確かに、読めるしテキストを見ながらCDを聴けば、聞き取れるし。ということで、CDの音を真似した音読もかなりの回数をしました。
ただ、漢字がもっている四声をきちんと覚えようとしなかったので、また「说汉语」には四声の印があったので、それに頼り、「汉语口语速成」にいたっては、辞書をひいては、四声の印をつけていました。
実はそれは今でもそんな癖が抜けずに、四声記号がないと、かなり基本的な漢字ですら自分で調べてはテキストに印をつけてしまいます。四声記号なしでは生きられない体になってしまいました。ノー四声マーク,ノーライフです。


しかし、もしかしたら、四声マークがないと発音ができないと思っているだけ?実は無ければ無いで自然に口から正しい四声が出てくるのでは?四声は体で覚えろとかいうし、もう一年もやっているんだから実は四声も体にしみこんでいるかもよ!
と、妙に楽観的な考えが浮かび、まったく四声をふらずにネットでのレッスンをうけてみました。(予習をしなかったとも言えます)しかし、やはり気が弱いのでレッスンの最初に、今日は時間がなかったので、全く準備ができていませんでした。みたいなことを言うと、当然老師は、「没关系没关系」と言ってくれるのです。
ところが現実は、レッスンでは自分でも呆れるくらい四声がぼろぼろに。そして、「なんだか別人のようで驚いてしまいました。哈哈哈哈」と笑われてしまいました。
そもそも、今まではいちいちあなたは四声を調べていたのかと驚かれてしまいました。そうそうわたしの予習とは四声を調べることに他ならなかったのです。「四声を正確に覚えないと同じ発音でも意味が違ってくるのですよ」と優しい日本語で言われましたが、もうそんなことは知っていますよと涙目になりながら、我也不知道为什么我记不住。很难很难。みたいにへらへら対応してしまう日本人でした。


要は「わたしは四声が覚えられない」ということを、これだけの字数を使って書いてしまっただけなのです。数回出たことがある中国語発音教室では、殆どの人が一度発音を聞くと、何声何声と把握できるのに驚きました。あれから一年ほどたっても、未だに音声を聞いてもなかなか正しい四声を判別できない四声音痴にとっては、漢字を音で記憶するという単純らしい芸当ができないため、もう何が何でも漢字の四声を強引に覚えるしかないと覚悟しています。(あたりまえ?)


また、この「はてな」でコメントをいただいている先生の御厚意により、わたしの発音を聞いて貰い、貴重なアドバイスもいただきました。ただ、お送りした発音がまさしく、暗記しているくらいの練習済み発音であったので、まだまだあまりボロが出ていないことは、ここだけの秘密です。