ピンインを読む

「ミンミン父との旅路」は、一日で読み終わりました。前半部の盛り上がりに対して、後半は完全に尻つぼみで、終わり方もこれで終わり?という奇妙な感じでした。
やはり、子役のミンミンが泣き続けるところが、この本の全てだったかもしれません。この子役の言い回しに家有儿女の子役と近いものも感じるので中国には伝統的な子役に対する演技指導方法みたいなものがあるのかもとか思ったり。


この本の構成は、左頁に漢字だけ。右頁がピンインとなっていて、読むときは漢字だけを読んで、わからない単語があると、注釈や右頁のピンインを見ていました。
音声を聞くときは、なるべく漢字を見ないようにと意識しつつ漢字頁を眺める感じでした。
すると、ピンインだけの頁が「もったいない」という気がして、ピンインだけの頁を見て、音読をしてみました。


漢字が無いと、読み辛く、文章のイメージを取るということが全くできなくなりました。それでも、逆にピンインの一字一字に気をつけて読むことができます。
最近は、しつこく江南紅豆先生に発音を見て貰っているのですが、よく「介音がはっきりしていない」と言われます。
そうなのか、と意識しているものの、未だによく言われてしまうのは、そうとう適当に読んでいた癖が溜まってしまっているのかもしれません。
そう言えば、近所の先生の最初の授業で「前几天」だけを15分くらいずうっと言い続けられたことがありました。それは主に四声の修正の意味だったのですが、未だにこの3文字を見ると、あの時のことが思い出されます。
また、ネットの老師からも、「今天」の「天」がおかしいよお!と笑われたこともありました。かように、いろいろな人に言われ続けながらも、なかなか修正できていなかった。と、そもそも、「介音」って何ですか?と今さら聞いてしまったし。。。


なんてことを考えながら、ピンインだけを見て、ゆっくりと発音をしていきました。


最初に行った発音講座の先生が、「普通の中国語学校ではOKだけど、ぼくはそんな音は認めない」と言われて涙目で、鏡を見ながら「a」を言いつつ「たいへんな所にきてしまった」と叫んでから、だいたい一年が経ちます。江南紅豆先生に言われたことから、なぜか、あの時の講座の先生の言葉を急に思い出したりもしました。
その講座は、発音講座だったので、中国語を全く始めての人も大勢いたのですが、あまりに内容が濃くて難しいので、数回の授業で生徒が1/3くらいになってしまいました。
しかも、周りの方を聞くと、何年も学習していたり、去年もこの講座を受けたという人ばかりでした。実際に、先生の説明は日本語として理解できるのですが、こういうことだったのか。と、今になってようやく理解できる点も多くあります。
発音は最初に重点的にやるのが、勿論正しい順序ですが、一年、二年たってから、定期的に発音を学習し直すのも必要かもしれない。というのは現状の自己肯定にすぎないのかしらん。


なんてことを考えながら、ひたすらピンインだけを見て、「ミンミン父との旅路」を読みました。このテキストで一番難しくて大げさだけど一番好きなのは冒頭のナレーションにつきます。
「せっかくなので」四声記号つきのピンインで書いてみます。


Yè yǐjīng hěn shēn le, kěshì wǒ háo wú juànyì。
Chē chuāngwài biānr, guǎng mò de、 hēiyǒuyǒu de tiānkōng zhōng, nà jiǎojié de yuèliàng jíjímángmáng dì zhuīgǎn zhe huǒchē, péi zhe huǒchē, jiǔjiǔ bú yuàn líqù ··· zhè zhèng shì yí cì nánwàng de, lìngrén bǎi gǎn jiāo jí de lǚxíng。