自宅で中国留学

と、CMのようなフレーズですが、ネットでできる無料の中国学習サイトとして、昨年の暮れ頃に「Smart.fm」というサイトに登録をしました。英語が主な学習支援サイトでしたが、中国語学習についてもアメリカで作られたものや、中国語学校が用意したメニューもあって、しつこいくらいの反復練習は、面白いなと思いました。
しかし、「思いました」と、「続けました」の間にも暗くて遠い川が流れているようで、2,3回やってみただけで、放って置いてしまいました。そこでなんとなく、またアクセスしてみたところ、このサービスはなんと既に終了していました。
今は無料のサービスが終わり、「iKnow」という名称で月額の有料制となったようです。しかも、英語のみのサイトであるのも、少し残念です。
この件で、ネットに多くの利用者が不満を書いていましたが、その関連で、もっと面白くて、もっとはまって、無料で利用できるサイトがあると知ったのが、「Livemocha」というサイトです。
特に「はまる」という言葉に滅法弱いわたしなので、早速ここへも登録してみたのですが、中国語も今は1メニューですが、プログラムが用意されていました。
そして、たしかにもの凄く凝った作りになっています。学習を進める進捗が記録されるあたりが、「はまる」ところなのか、その「はまり」具合はよくわかりませんでしたが、よくあるネットで用意された問題を答えて解答を貰う。という以外に、作文や朗読をすると、ネイティブの添削が却ってくる。というところは、慣れてくると面白いのかもしれません。また、自分でも今度は日本語を作成する利用者の添削をすることもできて、すると、このサイトで使うことができるポイントが増えて。。。などなど利用者間の交流としても使えるなどビジネスモデルとしても、よく整備されていると思いました。
上に書いた「Smart.fm」は、日本の会社が主催していたようですが、無料サービスから利益を作り出す過程を間違えてしまったのかもしれません。


また、ライブモカの中国語は、まだ2回分を利用しただけですが、発音の添削はどうやって戻ってくるのかと思ったら、3人の見も知らない中国の若者から、"你好,我很高兴你在学汉语。你的发音很不错,加油!"というような定型文チックなお世辞を貰って、両手を挙げて喜んでしまうわたしです。


肝心なネットのレッスンの方も、用意されているレッスンが基礎だけなので、簡単な内容と思ったのですが、簡単だけど、ちっとも易しくありませんでした。
基礎のくせに、野菜の名詞ではパプリカやカリフラワーが出るし、乗り物では、エスカレータやヘリコプターです。
さらに、とまどうのは、語順の並び替えで、単語毎ではなくて、一漢字毎のピンインを並び替えるというのが、えらくムズイです。
さらにさらに、簡単なフレーズが、日本や中国の基本テキストでは見たことがない表現が使われていました。


たとえば、「彼らは階段を降りています」が「他们在走楼梯下楼」です。簡単ですか?さらに、「彼女は道を歩いています」は、「她在步行穿过街道」ですよ。できなくて、ショックです。
しかも、使われないピンインも、沢山あるので、この正解に辿り付くのは困難でした。いや、步行という表現自体、漢字を見ればすぐに分かりますが、ピンインではbuとxingを並べるとは思いもしませんでした。「穿过街道」も全く結びつけられません。「穿过隧道」なら、見かけたことがあったのですが、アメリカ人の使う中国語は良く、この穿过を使うのでしょうか。
また、「バイクが橋の向こうから走ってきた」や、「ヘリコプターが街の上を飛んでいる」とか「川は橋の下を流れてきた」が全くできません。
現実に中国語の運用で、ピンインを並べかえる必要なんてないんだから、と自分を慰めつつ、出来ないことがあることにも喜びを感じながら、今でも「在步行穿过街道」が納得できないわたしは、もう少しこのライブモカで、机前中国留学をしてみます。