イングリッシュ・モンスター

わたしは英語学習本を読むのも大好きなのですが、手書きのPOPで飾られていた、「イングリッシュ・モンスターの最強英語術」はその場で読み、「中上級者がぶつかる壁を破る英語学習最強プログラム」と「英語は暗記するな!」は、お持ち帰りをしました。
「イングリッシュ・モンスター」は、10分くらいで読めてしまったのですが、本を読むのが早い人は、もっと早く読み終えられると思います。
しかし早く読み終わってしまうから、内容が良くないという意味では全くなく、確かに中身が薄いといえば薄いのですが、読んで(立ち読みだけど)良かったと思えた本です。
この本と幾多の英語学習本の一番の違いは、本文中に著者の写真がふんだんに使われていることでしょう。自分を出すというさらけ出しぶりは、写真だけでなく、それがこの英語学習本全体の姿勢であり、そこがわたしはとても好きな点です。
ただ、もっと具体的な方法を聞きたくもなってしまうのですが、もしかしたら、この本にあるように、本当に単純な英語雑誌を読むという日々の繰り返しだったのかもしれません。
またこの本を手にとって忘れられなくなるのは、やはり著者のカップ面でマスクを作ったモンシター最強兵器の姿でしょう。


個人的には、単語の覚え方に対する姿勢がとても同感を覚えました。結局は学習本でわたしが知りたくて、興味があるのは、具体的にどんな教材をどう使ったという方法論ではなくて、シンプルでそれでいて強烈な作者の姿勢のような気がします。
ひたすら、英文雑誌に分からない単語が出る度に、辞書を引いては、頁の余白にその単語を書いていく。というとてもわかり安い方法を説明してくれるのですが、わたしの心に残ったのは、「100個覚えて99個忘れても良い。そういう気持ちを持つことが大切だ。そして99個のうち、また98個を忘れてもいい。」というあたりで、「そうそう」と本を両手で持ちながらもう一本の手で膝を叩きました。
また、購入した「英語は暗記するな!」と「中上級者がぶつかる壁を破る英語学習最強プログラム」も、面白かったのですが、またそれはいつかに。


わたしは今までですら、中国語に接するのが楽しくて仕方なかったのですが、今は更に中国語の文章を読んで、その知らない単語に出会う度に、自分の脳みそから、いろいろなカタカナの物質が分泌されているのがわかります。頁を開く度に、また知らない単語を見たり聞いたりする度に「まだまだ知らない単語があるんだハイ」に心地よく浸っています。
今は、中国で作られた中級テキストを中心に読んだり聞いたりしているのが中国語時間の中心ですが、実際に中級テキストを何冊か読むと、同じ単語や語法の解説に繰り返し出会うことになり、別のテキストでまた覚えたばかりの単語に出会うことによって定着率も高くなります。逆に次第に知らない単語に出会う数があまり多くないことの物足りなさすら感じます。


で、そんな物足りなさから、突然思い出したのが、古本屋で集めたり、自分でも買いはじめたくせに、殆ど手をつけられずに本棚の隅に佇んでいた「聴く中国語」です。
去年の夏頃は、あと1年くらいすれば自然にこの雑誌が読めるようになるのでは?と漠然と思っていたのですが、思い違いも甚だしかったです。
インタビューやニュースの手の届き具合の無さといったら、昨年と大して変わらないとも言えます。何時までも、自然にこの雑誌がわかるまで待っているという姿勢だと、また1年たってしまいそうなので、ここで、無理にでもこの雑誌を読み懲らしめてやるのはどうかしら。。と、最新号を開いてみると、
去年暗記をしたはずの蘇軾の詩や朱自清の「荷塘月色」に日本語の小説で読んだ金庸の「射雕英雄伝」も連載が始まっていました。
これこそ、「今こそ始めなさいという天の声ね」と思い、毎月過去分と合わせて2冊くらいのペースで消化したいものです。
特に、ニュースとインタビュー記事は精読+音読の繰り返しで、懲らしめ尽くしたいです。
などと、ここに適当な日本語を書き殴るだけで、脳内幸福成分が分泌できる、とても安っぽいわたしです。