超訳:徐志摩的≪再别康桥≫

中国語のレッスンで、徐志摩の「再别康桥」を音読しました。この短い詩の音読で約一時間かかってしまい、かなりの箇所を修正されました。


それはそれは、かなりの箇所だったのですが、こまかな発音やイントネーションの問題は、ひとまず、横や縦に置いておき、ほとんど詩の意味がわからないまま、読んでいたわたしが間違っていました。見たこともない単語は調べたりしたのですが、詩としての意味を全く理解していませんでした。
ネットで探してみると、日本語に訳している人もいるのですが、逆にその日本語がわたしには理解できません。というわけで、畏れ多くも徐志摩の「再别康桥」を超訳してみました。「超訳」というあたりで、いろいろとご勘弁ください。


再别康桥 
  さよならケンブリッジ



轻轻的我走了,正如我轻轻的来;我轻轻的招手,作别西天的云彩。
ぼくはそっと出ていく 来たときだってそうだった
ぼくは西の雲に、そっとさよならの挨拶をする


那河畔的金柳是夕阳中的新娘;波光里的艳影,在我的心头荡漾。
あの湖畔の柳は夕日に立つ新婦のようだ
湖に波立つ光と影が、僕の心の中でも揺れ動く


软泥上的青荇,油油的在水底招摇;在康河的柔波里,我甘心做一条水草
湖底に生えた水草が揺れ動く 
ケンブリッジの湖で、ぼくは揺れる水草になりたい


那树荫下的一潭,不是清泉,是天上虹 揉碎在浮藻间,沉淀着彩虹似的梦。
楡の影を作るこの池は泉ではなく、天空の虹であり、
ちぎられた藻の間に沈んでいる虹のような夢だ


寻梦?撑一支长篙,向青草更青处漫溯,满载一船星辉,在星辉斑斓里放歌。
夢を探そう。船を操り、草より蒼き処を探そう。
船いっぱいに星をつめこみ、光煌めく星の中で歌を唄おう


但我不能放歌,悄悄是别离的笙箫;夏虫也为我沉默,沉默是今晚的康桥!
大声で歌ってはいけない、静かな曲が別れの音楽だ
虫たちもぼくのために鳴くのを止める 今宵のケンブリッジに静寂が舞い降りる


悄悄的我走了,正如我悄悄的来;我挥一挥衣袖,不带走一片云彩。
ぼくはそっと出ていく 来たときだってそうだった
ぼくは手を一振りするが、ひとつの雲さえ持ち帰れやしないらない


赤字個所は老師の指摘です。谢谢。
反正,詩は5割の意味がわかれば、OKなんですから!


映画「サンザシの樹の下で」で中国の老師と話をしていて、いちばん笑ったのは、「主役の男優は中井貴一だと思った」と老師が真剣に言ったところでした。いや、中国人にすぐ名前を思い出させられる中井貴一ってば凄いわ。。
あと、友人と一緒に映画を見てから遅い時間に夕食を食べたのですが、歌舞伎町にある、四川料理の「川香苑」は、かなり美味しかったです。東京にある中華料理店や、特に四川料理の店であれば、評判を聞けば駆けつけていたのですが、この小さな店は知りませんでした。これから新宿に行くと中華なら、ここしかないと決めました。