電子辞書を使った中国語本の読み方と、youku.com 优酷での中国映画の見方

前回は自分でもまだ、あまり使いこんではいなかったのですが、慣れてくると、この電子辞書で中国語を読むのは、とても便利なことを実感しています。とくに中国語から辞書の部分に次から次に飛んでくれて、また、辞書からその例文も同一画面で開くことができるのです。

とはいえ、全ての機種でこの機能があるのではなく、最近のキャノンの電子辞書にもテキストを読み込む機能があるらしいですが、再度テキストを開くときに読んだページを再現できない「らしい」です。
と、わたしが持っているCASIO Ex-word 電子辞書 中国語モデル XD-B7300 レッド XD-B7300RDで具体的に説明をしてみます。


まず、用意するのは中国語のテキストファイルですが、おそらく中国ではどんな印刷物もたいてネットをさがすと電子化されているので、そこからテキストファイルに貼るだけです。わざわざ原書を買ったのに、この「春宴」の電子ファイルを探したのは、やはり電子辞書で読んでみたかったからですが、じゃあ、原書を買う必要があるのかというと、「あります」と、個人的な言い訳ですが、やはり本を買ったからこそ、無料テキストを使ってもいいのだという自分と原作者への許可と、電子ファイルを使いながらも、わたしはどうしても本の形が好きなのです。倒れた本に潰されて死んでも本望だなあとすら感じています。



ちなみに、この「春宴」には音声ファイルのCDもついています。
さらに、この安妮宝贝は、わたし以上に日本文化通であることに驚き、彼女が作った「大方」という雑誌の存在もしって取り寄せた所、この雑誌の第一号はどこからどこまでも村上春樹で埋められていました。
はともかく、これが、電子辞書にPCにあるテキストファイルをアップロードしている画面です。



そうすると、簡単に電子辞書に、テキストファイルが入って、こんな感じで読み込めます。
そこで、調べたい言葉をペンなどで示して、左下のジャンプを押すと、中日辞書の該当用語へ飛んでくれます。
この画像では、排の字しかハイライトしていませんが、実際には「排山倒海」をハイライトさせます。しかしこの4文字を押すと、即座に辞書画面となってしまうので、写真に撮れませんでした。



これが飛んで行った辞書のページです。例文も確かめることができ、またすぐに本文に戻って、また本文で不明点をハイライトさせると、次からはジャンプを押さなくても、辞書の該当用語に飛んでいきます。
これは、ポップアップ辞書では、思うように語句を選択できなかった感覚が無くなって、とても便利に感じます。
そうそう。あと、音声読み上げ機能もついているのですが、それは今までわたしが知っているどの合成読み上げ機能よりも自然に聞えます。



さらに先週は、カダフィ死亡のニュースをネットで読んでいると、何故か优酷のニュース動画画面へ飛ばされ、そこまで見なくても・・な動画を見てしまいました。
また、优酷のトップページからテレビドラマや映画を紹介するタブに誘われて開いてみると、見たかった洋画に誘われてしまいました。アメリカでも日本でも興業的に大コケ、批評家からも無視された「エンジェル ウォーズ」を見たかったのですが、そんなタイトルの中国語訳では見当たらなかったので、原題の「 Sucker Punch」で探すと無事に見つけられました。
これが、中国語字幕で見られるのか!と、拳を軽く握りながら、日本国内からは見られない映画サイトも、プロキシを中国のものに変えるという、少しだけ後ろめたい行為をしつつ観始めました。(説明は省略しますが、ネットで検索をするといろいろな方法が説明されています)ところが、10分程度すると、中国語でここからは有料です。という悲しいお知らせによって中断せざるを得なくなってしまいました。
いつのまにか、优酷の動画も有料になっていたとは!と、驚きながらも懲りずに、youkuのおすすめ映画の中に、中国のホラー映画らしい「孤岛惊魂」という映画を見つけて、これを見てみようと思いました。映画は無事に最後まで見ることができ、この映画がわたしにとって、初日本語無しで見る中国語映画になりました。
しかし、どんなに内容がつまらない映画でも大きな寛容の気持ちで見ることには長けているわたしを持ってしても、この映画は辛かったです。
なんで、あれだけ優れた映画を製作し続けている中国映画がこんな映画を作ったのか、中国人たちのホラー映画に対する耐性が極度に低いのかと、大いなる疑問も持ったのですが、見終わってこの映画の感想欄を読むと、「この映画は喜劇なのか!」とか「今年のワースト映画は決定」という否定的意見ばかりでした。ああ、先にこちらを見ておけば。。
とも思いましたが、また中国語のためのホラー映画というのは、セリフが少なくて、あまりに簡単すぎる日常用語しか使わない。という、そういう方面でも、かなりがっかりな映画でした。
ぜひぜひ、他人がつまらないと思う映画を見ることに喜びを感じている人は、この映画に挑戦してみてください。