中国語に負け続ける

レッスンという名の一対一の中国語授業は結構受けているのですが、一度たりとも、終わった後に「上手く出来たなあ」と思ったことはなく、必ず「わたしは、なんて中国語が出来ないのだろう」と感嘆文的な猛反省をしたりします。
とりわけ、先週の「匆匆」の朗読はひどく、それは発音の間違いの多さではなく、自分でも次第に、日本語ではない何かを話しているだけ状態になってしまいました。
今までも、音読をすると、頭の中に意味が入らない症状を自覚していたのですが、この時も、すでに前半の1/3あたりくらいで、発している言葉から、その意味が消えて行ってしまいました。
実はこれは日本語でも、昔から自覚している症状でした。小学校では、よく国語の授業で朗読をさせられては、何故かその朗読を褒められると、いい気になって、「ああ、自分は朗読が上手なのだ」という根拠のない自信を持つようになりました。そしてある時、教師におだてられて10分くらいの小説を朗読させられたのですが、朗読が上手い少年役を演じようとするあまり、次第に日本語なのに意味がわからないまま自動朗読機械のように、口から何か発音している状態になってしまったのか始まりかもしれません。


と、そんなトラウマにすら成り切れない関連性がよくわからない過去の話をしつつ、中国語の音読は、人に聞かせようとするほど、「言葉の意味をイメージしながら話す」という、基本的というより当然のことが、わたしには出来なくなってしまうことがあります。
そこで、個別の発音の間違いを修正されると、それなりに対応もしていけるのですが、それは言語の発音を修正しているより、音声の発音だけを修正している気もしないではないです。
今は、発音をもっともっと上達したい欲が強くなっているのですが、とりあえずは、自分が発音をしている言語の意味と音声を自分の古いチーズのように穴だらけになった脳みその中で一致させたいものです。


週末は、やはりiMandarilnPodで、世界の都市名や首脳の名前や、記事を読んだことから、ユネスコで、アメリカが分担金を支払わないことを想定されながらも多くの国が承認したパレスチナ加盟の件をふむふむと考えたり、APECでのアメリカと中国のTPPをめぐるやりとりで、日本のメディアによって「TPPには招待状がない」発言の解釈が違うことを面白く感じます。しかし、まず中国語のニュースで背景を知るというのは、遅すぎます。


Jiàokēwén Zǔzhī【教科文组织】 UNESCO.ユネスコ
伊琳娜•博科娃(英语:Irina Bokova
刘永清(1940年−),现任中共中央总书记、国家主席、中央军委主席胡锦涛的夫人
檀香山又称火奴鲁鲁
[亚太经合组织]:アジア太平洋経済協力会議APEC
史蒂芬•哈珀(Stephen Harper,),QPC,是現任加拿大總理以及加拿大保守黨領袖。
张晋创,越共中央书记处常务书记,越南共产党第十一届中央委员。
奥良塔•乌马拉 一译奥利安塔•乌马拉、胡马拉,就任秘鲁总统。


また、中国の友人からは、日中間ではSkypeの調子が良くないから、QQを使おうと言われ、以前も試したものの、使い方がよく分からないのと、話し相手がいないことで使わなかったQQを再設定して使用してみたのですが、確かに、Skypeのように、音声が途切れることもなく、1時間の間、中国オタク状況を教えていただきました。
ここでも中国語で、日本の芸能関係やゲーム事情を教えてもらうという逆情報輸入状況でした。


11月11日は「独身の日」というのを去年も中国の老師から教わったのを思い出しました。今年の友達は、中国の若者の間では、この独身の日とは「世界中の独身者が知っている」と言われたので、それは「独身の日で盛り上がっているのは、中国だけでしょう」と言い返すも、ドイツやイギリスの友人も、独身の日を祝っていると言われてしまいまいました。真偽はわかりませんが、実際に中国のオタク達では11月11日は、相当盛り上がったようです。


中国語のテキストは、「音読したい中国語」 も「挑戦!朗読中国語」も音読しながら、読み終わったのですが、内容自体には、面白さを感じられませんでした。いや、テキスト本文に、あまり「面白」を期待してはいけなかったのかもしれませんが。。
「わらべ歌でまなぶ中国語」は、朗読をされている方の声が、明らかにプロではない方を使っている感じがとても気に入りました。しかも、「せーの」で一発録りしたような、適当感も、よかったです。これこそ、「意味がわからないまま読んでも面白い感覚」につつまれて、奇妙な至福感を得られました。朗読のプロではない、中国語のアクセントやイントネーションを感じたり真似するために、まだまだこのCDは聴こうと思いました。


もう書店の中国語コーナーへ行ってはいけないと自分に言い聞かせているのですが、「中国語40字で伝える日本」を買ってしまいました。
この本は、わたしの中国語水準では、難しく感じるのですが、紹介されている日本文化の項目が地味だけど、いちいち面白いのです。
そして、この本の趣旨であるはずの、「日本の文化について中国語で紹介をする」という以前に、ここで説明されている日本文化を知らないので、「日本語でも日本を説明できない、わたしってば」と呟いたりしました。


シャドーイング用音声CD-ROM 付 中国語40字で伝える日本

シャドーイング用音声CD-ROM 付 中国語40字で伝える日本


中国語の老師から、発音の間違いを指摘されては自分の脳の具合の悪さを自覚させられ、中国語のPodcastからは、国際政治についての無知ぶりを悟らされ、中国の友人からは日本のオタク文化を教えてもらい、中国語テキストからも日本文化を勉強させられてしまうという、いろいろな意味で、中国語に負け続けた一週間でした。