単語暗記にi暗記(ianki)とankiを使ってみた

今まで単語帳なるものを作ったり買ったりしたことがなかったのは、単語帳で単語を覚えるという行為が、どう考えてもわたしには面白そうに思えなかったことと、単語なんてインプットさえ多くなれば、自然に増えるんでしょ。
と、鼻をほじりながら考えていたからなのですが、やはり英語と違って、初心者の段階で中国語のインプットを爆発的に増やすことは、かなり無理があることを実感しました。
読めない漢字を読み飛ばすのは、あまりに危険。そして、それなりに初級テキストを読み込んでから感じたのは、意味と四声なしのピンインならなんとなくわかるのだけど、四声が朧気な単語ばかりで。。という体たらくになってしまいました。
そこで、こっそりと見ていたchstdyさんのサイト「35歳からの独学中国語会話-中検2級」の記事で、
「そして、2年目に入ると、一気に2000語を詰め込みました。これを使用。」
の「これ」に衝撃を受けました。いや、もう「これ」を作るのがどれだけの稼働がかかったのかわかりませんが、単語を覚えるのに、ソフトを自作してまでやるべき?やった方がいい?いや、作るのは無理なんだから、せめて他人様が作ったソフトを利用した方がいいんじゃない?という気持ちに傾いていったのです。
ということで、早速単語の暗記ソフトをいろいろ調べるとフラッシュカード式で、自分がリストを作成できるものがいいらしく、またそこらへんでは「i暗記」と「anki」が有名であるらしいのです。
特に「i暗記」は、国産ソフトということもあって、かの池谷裕二さん監修であったり様々なサポートなどもあり、iphoneアプリとしても、高くなかったので、少しこちらを使ってみました。
が、何事も一旦決めてからも悩み続けてしまう優柔不断の極まりであるところのわたしは、まだそれなりに調べたり、他人のレビューを読んだりしては、実際に「anki」のデスクトップ版を簡単に使ってみたところ、かなり敷居の高さを感じるこの「anki」の方へ興味が行き、今はすっかりこちらへ心も体も傾きました。


Ankiとi暗記の大きな違いは、出来合の単語リストをネットワークから利用しようとした場合、「anki」は主に欧米系の方が作成してあるリストを無料で利用できるのに対して「i暗記」は、有料で単語リストを購入する点でしょうか。ビジネスモデルとして、「i暗記」のやり方はとても面白いし(というのは利用する際には不要の考えですが)、英語学習が基本と考えれば、自力ででも様々な方法で大量の英単語リストが作りやすい。という点もあるのですが、「anki」の開発自体が、日本語を学習するために作られたという経緯もあり、欧米人の作成した中国語の単語、文型リストが大量にあるのが面白かったのです。
「mandarin」で検索すると、HSKの8828語や留学生向けに作成されたテキストの単語リストなどがありますし、しかも、その多くは、音声や色がつけられています。中には映像も着いているものがあり、ここのリスト作成の自由度が高い(高すぎる)点は、とても面白いです。
実際は、わたしはリストを三つほどダウンロードして、あとは自分で作成していくくらいで、自宅や昼休みの会社で、500から1000くらいの単語を一気にパラパラ眺めるのに使っています。特にiphoneの有料アプリは購入する気はないので、おそらくこれからも、デスクトップとして使う限りは無料のソフトだと思います。


また、Ankiを利用して外国語を学習している方達は、さらにsubs2srsというソフトを使って、映画の字幕を抽出して、ankiで利用するという方法が紹介されていますが、わたしには、これらサイトを読んでもなかなか理解できないという悲しさです。
いつかそのうち、誰かが解説していただけるのではないかしらん。とあらぬ方向を見るのでした。


それにしても、ankiとiankiだなんて、名前が似すぎです。また作りの思想でも、似ている部分も結構あります。きっとどちらかがどちらかを意識して作成したのでしょうが、まちがいなく、評判を聞いて間違えた方のアプリを利用している人も少なくないことでしょう。間違いを気づかないまま使っている人に幸あれ!