先生、変調がわかりません

最近、大学生と大学を卒業したばかりの方たちの勉強会のようなところへ行ってきました。
そこでひとつ確実にわかったことは、わたしは人並み外れて記憶力が悪いことでしょうか。
ネイティブの方が簡単な言葉を話してくれるので、その話している時は聞き取れていると思って聞き流しているのですが、一文が長いと、すでに最初の方に話されていたことを忘れているし、ところどころ聞き取れない単語があると、そこから後ろの言葉が頭に入ってくれません。
一対一の短い会話なら出来ると思っていたのですが、はじめて会う方だと、人柄がつかめないと、いつものわたしの高度な勘で発動している「推測適当中国語作戦」が通用しません。
また、初対面の中に入っての会話は、わからないところを日本語を入れて平気で話してしまうという「なんちゃって適当会話戦法」も恥ずかしくてできません。
そもそも語句の知識ではなくて、その場である文章を教わって、みんなでその同じ文章を言うことになっても、わたしだけつっかえたり、途中で抜けたりという酷いさまでした。
考えるに、普通の人の倍か、3倍くらいの時間をかけて、中国語学習歴2年になった気がします。


そんなわたしが、今更わかった(かもしれない)いくつかのことたちを今回は偉そうに紹介しましょう。


・3声の変調について
中国語を知った殆ど最初の日から最大の疑問は、どうして3声が続くと前の3声だけ2声に変調するのか。3声は、ピンインの上にはあの「V」の字の声調を書くのに今はたいていのテキストが
「実際の3声は半3声なのでずっと低い音。1声の逆」
みたいな説明になっています。そこをなんでなんで?と思い続けて2年が経ちました。
また、よくレッスンで連続した3声を出しては「そこの3声は変調して2声にして」と指摘を受ける度に、何で変調などというややこしい規則があるのだろうと思っていました。
テキストなどには、連続して低い音を出すのが難しいので、2声にするのが自然であるとか書かれていますが、「ええ?3声3声出せるよ!全然ふつうに出すよ。自然って何よ!」と大自然に向かって毒づいたりもしていました。
先週老師に、「今更ですが・・・」と脸涨得通红で訊ねたところ、「だって3声3声を続けて出せないでしょ」と言われてしまいました。「えええ〜」と、わたしが日本語もわたしより上手い気がする老師にじゃあ3声3声の見本をみせようと、見事な3声3声(当社比)を披露したところ、「ああ、ゆっくり言うと、そんな感じなのね」みたいな反応でした。
要は中国人らしい3声3声をすると、自然に2声になる。誰も変調なんてことを意識していないと言われてしまいました。
その時は、やはり「自然に変調する」というのが自然に出来ないわたしの中国語はまだまだなのね。
と思ったのですが、意外としつこいわたしは、会社の近くの中華料理屋の若い女将に、中国語の変調のことを聞いたところ、「変調なんてないよ。3声はいつも3声にきまってるだろ。半3声なんてねえよ」と丁寧に言われました。おお、中国人でも変調をしない人がいるのだな。と嬉しくなって、いくつかの文章を発音してもらうと、「いやそれって、完璧に変調しているっテ」と思うものの、「なあ、3声はいつも3声だろ」と言われてしまいました。この人には同じ質問を何度もしない方がよいと本能で察し、やはり3声が変調するのは意識せずに「そうなっている」が正しいのかあとなんとなく考えました。
しかし結構しつこいわたしは、そこでまた、たまあにskypeで話す中国の方に、変調の事を聞いてみました。
普通の中国人は変調ということを意識していない。普通の中国人はあなたが話す中国語より10倍は早く話すので、早く低い音を続けるのが苦しくて楽しようとすると、3声の後ろ半分の上がる音だけで代用して、また半3声も違う別の音に早く行くので後ろ半分を略しているので下がったままで次の音に行くのだ。
という説明をしてもらって、「嗯」と中国語風に頷いて、そこでは納得してしまったのですが。
が、やはりとてもしつこいわたしは、「早く発音するから自然と前や後ろ半分になる」というのが考えれば考えるほど全くわからなない。。。とこれも、それがわからない分、わたしの中国語水準がかなり低いだけなのかもしれません。


最初に「いくつかのことを」と書いたものの、スペースが無いので、また次回に。
他にもいろいろ、気づいたことがあったのですが、中国の新聞をもらったりもしたのですが、読めない・・


まあ、そういった細末なことはとりあえず無かったことにして、またまたネットで見た中国語のテキストをポチットしてしまいました。


速読速聴・中国語 2初級編

速読速聴・中国語 2初級編


ひとつは、まさしく英語の速読速聴シリーズを出したZ会なのだから、

聴読中国語 (東進ブックス)

聴読中国語 (東進ブックス)


よりも、もっと速読速聴のはず?と思ったのですが、「速読速聴・中国語2」の方はかなり微妙な内容でした。ただボリュームの少なさと本文レイアウトの今イチさにそう感じてしまったのかもしれません。


さらに、ポチったのがこれです。


起きてから寝るまで中国語フレーズ口慣らし練習帳

起きてから寝るまで中国語フレーズ口慣らし練習帳


中国語教材コレクタなので「起きてから寝るまで」シリーズは数冊持っているのですが、どれも挫折しています!というか殆どいつかやるかも?ということで開けてすらいないのですが、今度新しく出たのは、表紙が美しげだということだけで、無駄使いになるやもという不安もありつつ、中を開いて驚きました。
唯一5,6ページ(二日)だけ真剣にやった、これと中身が同じでした。


起きてから寝るまで 中国語表現ドリル

起きてから寝るまで 中国語表現ドリル


本を見てもAMAZONを見ても、そんなことは書いてありません・・・。いや、間違い。よく見ると一番下に、「※本書は2006年に刊行された『起きてから寝るまで中国語表現ドリル』の内容を改訂したものです。」と書いてありました。
えええ、タイトルが変われば気づかないよ。という苦情は何処も受付けてくれそうもありません。悔しい。しかしこういう同じ本を二冊買うと言うことは何度もあります。
小説でも、前に買って読まないでいるのを買ってしまうのなら、まだいい方で、買っただけでなく読んだことすら忘れて読み始めてから、前に読んだことが気づくこともあります。いつのまに、アマゾンでは、「あんたはこれを前に買ったことがあるでしょ」と教えてくれるのは、きっと、わたしのような記憶力に難がある人がアマゾンに我儘な文句を言ったのかもしれませんね。
そんなアラームが、毎回のように出る度にそのどこのどなたか知らない方の我儘ぶりにわたしは胸中充满了感谢之情です。