試合のための試合をしてみる

人生への向かい方と同じように、わたしは「何のためにこれをするのか」、とか「効率的な方法」を常に考察するタイプではないのですが、ごく希に、考え出してしまうこともあります。
わたしの人生には、やはり常に「物語的な何か」を吸収せずにはいられないし、そもそも中国の小説を読むという中国語の学習目的であれば、もうそれなりに実行していいのではと考えるようにもなりました。
自分の遙か昔の英語学習方法を思い出すに、英単語を単語帳などを使って意識して覚えたことは全くありませんでしたし、英文法や英語教科書を使ってそれほど学習した記憶もありません。どこかの試験問題で英語小説を読んで試験中でありながら涙がこぼれてしまったのを機に、英語と日本語対訳の本を読み出し、そのまま、自然に対訳でなく注釈本となって、英語原書と進んで行きました。
大学1年生の時が最も自分が英語に触れいた時期だと思うのですが、またそこで村上春樹柴田元幸の翻訳本を読んだ方がより分かりやすくより早く、たくさん読める!と、そんなことにようやく気づいてから、自分で英語の原書を読む機会が次第に無くなっていきました。


わたしが自己流で達したこの「英語小説読解のような中国語読解力+中国語を聴き取れる听力」をつけることが学習目的と定義します。
というわけで、(「というわけで」という接続詞が不適切かもしれませんが)もうとにかく対訳本のようなものを見つけて、大量に中国語を読みたいと考えました。
が!初心者でも読める対訳小説など、なかなか見あたりません。
とりあえず、手元にある「中国語がわかるリスニング」は、昨日も書いたように、かなりわたしのレベルでは読み難いのですが、それはそれで、容赦ない中国語という感じがあって、このテキストを一気に読んでしまおうと考えました。
このテキストは、なぜかあのDHCから出版されているのですが、普通は入門者用であれば、置きかえるだろうという名詞も、副詞も、いや全ての中国語文書が学習者向けとおそらく意識されていない、中国で使われている原文のまま(確証はありません)っぽいところが気に入りました。
手元には、中国の小学生4,5年生の教科書もあるのですが、この容赦ない中国語(外国語学習者向けではない)ぶりが好きなのと同じです。
また、朗読が盧思さんと、おそらくテレビの中国語講座の物売り役?で出演されている魯大鳴さんの、少し個性的な言い回しがとても気に入りました。
10分程度の物語が16入っているので、一気に読む。という感覚を達成するためには、1物語を1週間。途中少し急いで、だいたい8,9,10月には読み終えたいです。
方法としては、いちおう不明な言葉は全てPCの辞書で調べて登録。文を理解。中国を遠目に見ながらCDで音声を聞く。音読は、あまりしないかも。という感じで進めたいです。
「中国百姓身辺的故事」と「家有儿女3」もざっと頭を見たのですが、内容は面白いし、英文の部分解説はあるのですが、その解説がない部分が、いまひとつ理解できない感がまだまだ多いため、これらはあとのお楽しみで、もう少しあとでとりかかりたいです。

また、瞬訳初級は、ほんとにやめたいくらいなのですが、ここでやめたら、今までやった膨大な時間が無駄になる気もして、今まで全くやらなかった、汉词を書いてみる。というあたりまえの方法も試してみようと思います。ただ、このテキストは、もう2回転めが終わるので、ここで3回転目を最後の復習として、脳内にきちんとこれらの漢字群をしまいこみたいです。