科挙式暗記

たった一頁の「愚公移山」が、なかなか滚瓜烂熟と背诵できずに、どきどきしつつ、土曜日に老師の前で暗唱をしました。
が、少しつまると、老師がすぐヒントを出してしまい、あらあらと思いつつ、「助けなくて結構ですから」とも言えず、一文を終えた後にすぐ次の文章を言わないと、老師が頭を行ってしまうので、あたふたしているうちに、とりあえず終わってしまいました。
本人なりに必死に準備をしたのに、「結構、覚えていましたね」という評には、若干拍子抜けをしてしまいました。
それもこれも、こちらが流れるように暗唱できなかったからなので、次回からは、完膚無きまでに完全な声調と、流れるような音読で、老師を圧倒させたいものです。
来週は休日出勤なので、レッスンは休みのため、次回は再来週の発表です。しかし、今からも準備をしておこうと、老舍の「养花」の暗記を始めました。
老舍のことを知らないと老師に話したら、ぜひ「駱駝祥子」は、読むようにと原書を持ち出して言われましたが、「そんなもの、読めるわけないでしょ!」とも言えずに、翻訳本あたりから。。と小声で答える小心ぶりです。
しかし、この「养花」は、覚えやすく、「愚公移山」よりも量は多かったのですが、なぜか数十分で、およそ暗記ができてしまいました。さらに、このエッセイは、二課にわかれているので、そちらも続けて暗記をします。
科挙式暗記方法が、多少は効いてきたのかもしれません。文字を体に入れて、入れた文字を体から出す。というのは、あくまでイメージですが、感覚が掴めてきたかもしれません。


土日は、かなり音読とヒアリングの練習をしました。
今、わたしが目を通したテキストの中で、この音読や、リプロダクションをするのに最も適していると思われるのは、「漢語口語速成」です。
実際に、もう何度も何度も音読をしているからか、回数を重ねていくと、音読ハイになってきます。ただ、それでもランダムにある課を聞くと、聴き取れない箇所があるのが、残念すぎます。
聴き取れないというと、本当に老師の方でも意識して簡単な言葉を使って貰っているというのに、自分でも呆れるくらい簡単な言葉を聞き取れなかったりします。
また、語彙力をあげなければいけないのですが、その語を耳から聴き取れる。というだけでなく、さらに、「様々な文章の中で現れても聴き取れる」というところに持って行くには、本当に多くの文例を聞いたり、読み慣れないといけないわ!と、誓いつつも、未だに文法の勉強も書く練習も欠けていることを心配しつつ。。